大学生nashikuraのブログ

大学受験、大学生活、理系関連、就職活動、雑記

【現役大学生より】地方国公立大学に進学するメリット・デメリット 【実体験】

 どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

今回は、現在地方国立大学に通っている大学生の僕が、地方国公立大学に進学するメリット、デメリットについて解説していこうと思います。

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僕は現在は地方国立大学に通っている理系の大学2年生で、約1年数カ月、地方に住んでいる状態です。

 出身高校が神奈川であるため、高校の同期のほとんどは東京または首都圏にある大学に進学しました。

そのため、友人からいわゆる都会の大学の話を聞く機会が多くあり、自分が在籍する地方の大学と比べることもたくさんあります。

 

今回は主にこうした経験から、地方国立大学に進学して良かった点、悪かった点について書いていこうと思います。

 

地方大学への進学を考えている人、都会と地方の大学の違いが知りたい人などの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

地方国公立大に進学するメリット

1 学費が安い

多くの人がご存じのように、国公立大の学費は私立よりはるかに安いです。

特に理系、医療系の場合は学費が数倍異なることもざらにあります。

また、国公立大は奨学金などといった経済的な援助が比較的受けやすく、経済的に恵まれていない学生にも非常に優しいです。

 

 

2 家賃が安い

地方は、やはり首都圏などの都市部よりも家賃相場が大きく下がります。

東京と同じ家賃で地方で部屋を探したら、数倍の大きさの部屋が出てきます。(マジです)

僕は現在家賃3~4万円の比較的広めの部屋に住んでいるのですが、東京で同じ値段の部屋を探したら10万円近くになるほどです。

 

 

3 大学のキャンパスの近くに住める

これが最も大きなメリットではないかと感じます。

都市部だと、せっかく部屋を借りても、そこから大学まで数十分~1時間弱かかることも珍しくないと思います。

しかし、地方の大学だと一人暮らしの学生はほとんどが大学から徒歩圏内に住んでいます

満員電車や人ごみとは無縁で、通学時間もごくわずかです。

そのため、1限がある日でも8時過ぎに起きても問題ないですし、空きコマがあればすぐに家に帰ることもできます

気が向いたら大学の学食や図書館にすぐに行くことも可能です。

 

 

4 学生同士が皆、近くに住んでいる

前の項目でも書きましたが、一人暮らしの学生はほとんどがキャンパスから徒歩圏内に住んでいるため、学生同士も近くに住んでいます

また、実家住みの学生も大学からそれほど遠くに住んでいるようなことは珍しく、首都圏のように2時間近くかけて通っている学生も超レアです。

そのため、授業が無い日でもサークルなどの課外活動に行きやすく、誰かの家に行って遊んだり、フッ軽で周辺の店でご飯を食べに行ったりすることが容易にできます

横浜から早稲田大に通っている友人が、休日にわざわざ1時間半かけてサークルのためだけに大学に行く気がしない、と言っており、せっかくサークルに入ったのになかなか行けてないことがもったいないと感じました。

 

 

5 学生数が少なく、広々としている 

人, 学生, 大学, キャンパス, 同級生, お友達と, 説明, 議論します, グループワーク

都市部のマンモス私立大学と比べると明らかですが、地方国公立大は教員一人当たりの学生数が少なく、教育が学生一人一人に行き渡りやすいと感じます。

教授にメールをしてもすぐに返ってきますし、レポート等もしっかりと採点してくれます。

まあ、悪く言えば、よく見られているということですね(笑)

また、学生数が少ない割にキャンパスが広く、学食や図書館などは空いていることが多いです。(コロナ禍によるところも大きいと思いますが、)

都市部の大学だと学食が混み過ぎて立ち食いになることもある、ということも聞くくらいですからね。

 

 

6 真面目な学生が多い

男, 書き込み, ラップトップ, コンピュータ, 勉強, 作業, 研究, 学校, ノートブック, ビジネス

国公立大は基本的に難易度がある一定以上であるため、それなりに勉強ができる真面目な人が集まりやすいです。

そのため、学生のモラルがしっかりとしており東京にある某〇〇大学のわいせつ、大麻、盗撮や、某□□□大学のような集団強〇のような不祥事などは、一切聞かないです。

このように、大学内やその周辺の治安も良好です。

 

 

 

地方国公立大に進学するデメリット

1 交通の便が悪い

地方は都市部に比べて交通網が発達しておらず、駅がアパートや大学から遠かったり、電車やバスの本数が少なかったりと、不便を感じることが多いです。

家が大学すぐ近くにあるため大学に行くのには困りませんが、アルバイトに行ったり、市街地に買い物に行ったりするときに不便です。

こうしたこともあり、車や原付を持っている学生も少なくないです。

 

 

2 最低賃金が低い

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https://news.yahoo.co.jp/articles/becced43fa93d9b64ff1c479ea5611a115dda1bb

地方は最低賃金が低いです。

東京や神奈川は1000円を超えており、他の都市圏の府県でも900円を超えているところは多いです。

しかし、地方部での最低賃金は800円台の県がほとんどで、都市部に比べて明らかに低いです。

ちなみに僕のアルバイトの時給も800円台後半です。

神奈川に帰ると友達にとても驚かれますし、正直時給に関しては全国一律にしてほしいところです。

 

 

3 アルバイトの選択肢が少ない

地方部は仕事が少ないため、必然的にアルバイトの選択肢も狭まります

交通の便が悪く、車がなければ行動範囲も狭まりため、駅から遠い勤務地のアルバイトも多いので厳しいです。

学生はだいたい塾講師、飲食店、スーパーのどれかで働いています。

 

 

4 他大学との交流がほとんどない(大学による)

東京のようにそこら中に大学があるわけではないので、インカレのような複数大学のサークルはほとんど存在せず、他大学生との交流はほとんどないです。(これは大学によると思います)

東工大や早慶などに通っている友人が、学内ではダメでもインカレで出会いがあると言っていたので、その点は残念です(笑)

しかも、地方国立大はだいたいその地域ではトップの学歴なので、少しもったいないとも感じます。

 

 

5 向上心の高い学生が少ない

有名な実業家や起業家、社長を挙げろと言われ、地方国公立大出身の人はおそらく挙がらないでしょう。

ホリエモン(東京大)、ひろゆき(中央大)、まこなり社長(青山学院大)、三木谷浩史(一橋大)など、だいたいは都市部の有名大学出身です。

社長の出身大学ランキングからも分かるように、地方国公立大はいわゆる意識高い系の人が少ないです。

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https://news.mynavi.jp/article/20180726-669847/

まあ、意識が高い人が都市部の大学に行くんだろうとも考えられますが。

 

とにかく、向上心が高い学生が少ないということは、自分もそれに流される可能性が高く、自分で考えて行動しないと目標もなく、ただなんとなく4年間を過ごしてしまう可能性が高いです。

もちろん、アルバイト、サークルなどを中心に学生生活を過ごすのも良いことですが、他にも色々挑戦することもとても重要なので、チャンスや人脈が作りやすいという点では都会の大学が有利だと感じました。

 

6 就職活動の交通費がヤバい

大手企業への就職を目指す場合、就職活動にかかる交通費は半端ないです。

大企業は東京圏や関西圏の都市部に本社があり、そこで面接などの選考を行うため、そこに行くまでの交通費がめちゃめちゃかかります。

 

僕の場合は、東京から新幹線で2時間ほどの地方の大学なのですが、就職活動全体を通じてかかった交通費は20万円近くです。

まだ日帰りできる距離であったのですが、北海度とか九州であれば日帰りも難しいため、ホテル代などのこれに加算されます

しかも僕は受ける企業をかなり絞り、実際に選考を受けたのは5社程度ですが、それでもこれほどかかったので、20~30社受ける人は本当に辛いと思います。

 

一方で、首都圏の学生なんて交通費が数千~数万円程度で済む人がほとんどなので、就職活動に関しては経済的な面で大きな差が生まれます。

 

しかし最近だと、一次面接や二次面接をオンラインで実施してくれる企業や、また一部の交通費を出してくれる企業も多くなってきており、地方学生にとってもやりやすくはなってきています。

 

 

最後に

 結論としては、地方国公立大の向き不向きは人によると思います。

 僕の場合は1年と数カ月通ってみて、とても満足しています。

 すぐに大学に行けたり、友達とも気軽に遊べる点がとても良いです。

 バイト先が遠く(片道30分と少し)、電車の本数も少ない(1時間に2本)というデメリットもありますが、総合的には満足しています。

 僕の場合は何がなんでも、満員電車に乗って、家から遠い大学に通いたくなかったので、そこの条件がクリアされただけでも嬉しかったです。

 

 人によっては、逆にこの生活が嫌だという人もいると思うので、今回紹介したことを参考にして、自分の向き不向きを知ってほしいです。

 

 

 今回の記事は主に僕の経験を基に書いたため、地方国公立大にはあくまでもこういう傾向があるという認識を持っていただくだけで結構です。

 実際には多種多様な大学があり、条件も本当にそれぞれだと思います。

 進学したい大学がある場合は、実際に現地に行ってみるなり、進学者に話を聞くなり、インターネットで情報を調べるなりして、後悔のないような大学進学にしてほしいです。

 

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 他にも大学受験の参考になるような記事を書いているので、ぜひそちらもご覧ください!

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文理選択のきっかけ、理系学部の選び方 【理系】【実体験】

 どうも、大学生ブロガーのnashikuraです。

 

 

 今回は、現在理系の大学生である僕が実体験を基に、文理選択のきっかけ、理系学部をどのように選んだかについて書いて行こうと思います。

 

 

 この記事が少しでも進路選択の参考になれば幸いです。

 

 

※この記事には、震災被害の画像が含まれています

 

  

 では、早速行きましょう!

 

 

目次

 

 

 

はじめに (自己紹介)

 まず、簡単に僕のことを紹介します。

 僕は現在、地方国立大学工学部の1年生です。(2021年度に2年生になります)

 まだ専門分野はほとんど勉強していませんが、土木工学系の学科に所属しています。

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 土木工学とは、自然災害等の社会課題の解決および環境の創造・維持発展を目的として、社会基盤を整備する工学分野です。(Wikipedia引用)

ja.wikipedia.org

 あとは、プロフィールにある通りです。

 

 

文理選択のきっかけ

 最も大きなきっかけとなったのが、僕が小3の時に経験した東日本大震災です。

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https://climb-akita.com/blog/chie-blog/4532/

 当時僕は神奈川県に住んでおり、東北地方に比べれば揺れはひどくなかったですが、それでも凄まじい震動でした。

 その揺れは今でも鮮明に覚えており、未だに人生で経験した最も大きな地震です。

 また本震後にも、度重なる余震や巨大津波、原発事故など、様々な災害が発生し、小学生ながら僕は自然の脅威を知りました。

 また、多くの尊い命が失われ、国や自治体の防災対策も不十分だったということを知りました。

 ここで、僕ははじめてこういった自然現象、災害、防災関連のことについて興味を持ちました。

 そして、海溝型地震の後はプレートの急激な移動によって津波が発生することなどをはじめて学び、そこから自然現象が発生するメカニズムを理解することに非常に興味を持つようになりました

雷雨, 雲, 点滅, 雷雲, 嵐, 空, 転送, 自然, フラッシュ, 天気予報, 暗い雲, 夕立, 天気気分

 これが、僕は理系に興味を持つこととなったきっかけです。

 そして、いつか将来は、自然災害から人の命を守ることのできることがしたい、という、漠然とした夢が生まれました

 

 

どのように理系学部を選んだのか

 前述したように、自然現象や防災について学べることに興味があったため、そういった内容が学べる学部学科を受験しようと思いました。

 しかし、理学なら物理学、化学、地球科学、地質科学、気象学など、工学なら建築学、土木工学など、農学なら水産学、林学、農業工学など、文理融合でいったら地理学、環境学など、選べる学問の幅はとても広かったです。

 理系であれば、一度入ってしまうとなかなか専攻の学問を変えることが難しく、さらに就職する業界や分野に直接響くため、結構悩みました

 そこでまず、高1の時に、本当に学びたいこと、得意不得意、将来就きたい仕事を総合的に考え、地球科学に行きたいと決めました。

地球, 青い惑星, 惑星, 世界, スペース, 宇宙, 宇宙航行学, Nasaの, 宇宙旅行, 航空, 天文学

 結局、この地球科学志望というのは、高3の途中まで続きます。

 しかし、高3の夏ごろから自分は比較的物理が得意で、化学が壊滅的に苦手ということに気付きました。

 地球科学は化学の要素を多く含んでいるため、自分には向いていないと感じました。

 そこで、ある国公立大学地理学系統(文系要素を少し含んだ地球科学みたいな感じ)の公募推薦を受けることにしました。

ヨーロッパ, 地図, 地球, 国, 状態, 地理学, 大陸, フロンティア, 資本都市, 1980

 しかし、一次の筆記は受かったのですが、二次の面接で落とされ、そこで気付きました。

 「俺が向いているのは、地球科学でも地理学でも無い」と。

 これがターニングポイントとなり、受験期真っ只中であるにも関わらず、自分の受ける大学学部を大きく見直しました。

 そこで、やっとたどり着いたのが、土木工学でした。

セゴビア, ダム, ポンツーン, 余水吐について, 土木工事, エンジニア リング

 自分が比較的得意な物理の要素を多く持ち、就職に強く、何より自然災害や防災など、小学生の頃から学びたかったことが学べると知りました。

 

分かりにくいので時系列にまとめると、

理系(主に自然現象)に興味を持つ(小3)

行きたい学部を地球科学にする(高1のはじめ)

化学が苦手と分かり、地球科学をやめる(高3夏)

地理学があると分かり、そこの公募推薦を受ける(高3秋)

公募推薦に落ち、地理学が自分の本当に学びたいことじゃないと理解する(高3冬)

本当に学びたいことは土木工学だとようやく気付く(高3冬)

 

という感じですね。

 

 

 本格的に受験勉強を始めるまで、自分の得意不得意分野をはっきり知ることができなかったので、そこで結構気持ちに変化が生まれました。

 

 公募推薦に落ちていなかったら土木工学とは出会えなかったので、落としてくれた大学には今ではとても感謝しています(笑)

 

 

 

最後に(アドバイス)

 特に理系は、自分の興味がない分野に進んだ場合、モチベーションが保てなかったりして結構苦しいということを良く聞きます。

 そのため、受験する時点に良く考えて、本当に自分が学びたい学問を見つけることが重要だと思います。

 文系もだと思いますが、特に理系は大学名にとらわれずに、多少ランクを落としてでも自分に行きたい学部学科がある大学に進学することをおすすめします

「放課後の理科室」の写真

 

 

 

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

【リケジョ】各理系学部の女子比率について 【理系】

 どうもnashikuraです。

 

 

 

 今回は、それぞれの理系学部の女子比率についてまとめて行きたいと思います。

「卒業証書の丸筒を持って喜ぶ袴姿の女子大生」の写真

 

 理系と言えば女子が極端に少ないように思いますが、すべての学部学科でそうとは限りません。

 

 男子が9割以上を占める学科もあれば、逆に女子が9割以上を占める学科もあります。

 

 

 今回は、複数の大学のデータや、僕や周囲の実体験から書くので、この記事の情報がすべての大学に当てはまるわけでは無いことはご了承ください。

 

※この記事では、女子大を除きます。

 

 

 

 

では、早速行きましょう!

 

目次

 

 

1 理学

・数学・物理・情報系…1割未満

数学, 数式, 物理学, 学校, 数学的です, 計算, 学ぶ, ルート, 算術演算, ジオメトリ, 代数

 

・化学・生物…3~4割

化学, アドレナリン, 構造式, 壁紙, 数式, 六角形, 構造, 背景, 化学品, 生物学

 

・地球科学・宇宙…2~3割

火山, 溶岩, 風景, グロー, 湖, 山, 水, 変成帯, 先史時代, 先カンブリア代, 波, 溶岩流

 

理学部全体では、どの大学も女子比率がおおむね2~3割前後だった。

 

 

2 工学

・機械系・情報系・物理工系・電気電子系…1割未満

コグホイール, ギア, ホイール, マシン, 歯車, 機構, 技術, 機械, 業界, エンジニア リング

 

・建築土木・環境系・デザイン工系…2~3割

外観, 家, 建物, アーキテクチャ, 住宅, 建設, 近代的な, アパート, ホーム, 建築, プロパティ

 

・化学工・材料・生体工・物質系…2~3割

モダン, 構造, テクスチャ, 科学, 背景イメージ, 背景, 未来, 接続, パターン, アニメーション

 

 

学科によっては女子が5%未満のところも少なからずある。

大学の工学部全体で女子が2割いれば多いほうだ。

 

 

3 農学

5割前後

風景, 村, 家, フィールド, 耕地, 農業, 農村, Ebv, 画像編集, 塗装, 空, 雲, 青, 緑

 

どの学科系統でも、おおむね5割前後だった。

 

 

4 医療系

・医学…2~4割

人間の骨格, 人間の体, 解剖学, X 線, 人間の骨, ヘルスケア, 医学, 骨粗鬆症, 背中の痛み, 胸郭

医学部は大学によってまちまちなので、詳しくは以下のサイトをご覧ください。

www.med-pass.net

 

・歯学…4~5割

「歯ブラシと口腔ケアセット」の写真

 

・看護…9割以上

医療の妹, 白人男性, 三次元モデル, 孤立しました, 3 D, モデル, 完全なボディ, 白, サンタ帽子

 

・薬学…5~7割

注射器, 錠剤, カプセル, モルヒネ, 針, 液体, 医学, 医療, 治療, 薬物, インジェクション

 

・獣医…5割前後

獣医, 医師, 犬, 屋外, 医療, 心をチェックします, 聴診器, かわいい, レポート, ケア, 健康診断

 

 

5 その他

・水産・海洋

  工学寄り…2割前後

  農学寄り…4~5割前後

「サンゴ礁の海」の写真

 

・芸術工学…3~4割

仕立て屋, 職業, 物質, 縫う, 素材, Handarbeiten, 針, 糸, 工芸品, かわいい, 漫画

 

・データサイエンス…2~3割

マトリックス, 技術, データ, デジタル, ネットワーク, インターネット, コード, コンピュータ, 情報

 

・文理融合系…4~5割前後

 

 

 

 

6 全体の傾向

 化学、生物の要素を含む学科系統では女子比率は高く、対して数学、物理の要素が多いほど低く傾向が見られた。

 入試科目が物理必須である学科は女子比率が低く、生物(物理の代わり)で受験可能の学科では女子比率が比較的高い。(確かに高校で物理を選択している女子は非常に少なかった)

 女子比率が高い順に並べると、医療=農学>その他>理学>工学となる。

 あくまでも傾向としてだが、都会ほど、そして国公立よりも私立である方が女子比率が高くなった

例…明治理工(東京)約2割>立命館理工(滋賀)約1割

  立教理(東京)約3割>信州理(長野)約2割

※ただし、反例あり

 

 

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

【レベル別】公立進学校の”指定校推薦”事情 

 どうもnashikuraです。

 

 

 今回は、公立進学校出身の僕の経験から、公立進学校の指定校推薦事情について書いていこうと思います。

 

 具体的に、大学をレベル分けし、枠の数、学内での競争率、必要な評定平均、狙い目などを書きます

 

 どこの大学から、何枠くらい来るのか、といった指定校推薦に関する細かい情報は高校内部のみでしか共有されず、高校に入学してみないと分からないことが多いです。

 

 そのため、その知られざる進学校の指定校推薦事情を知りたい方必見です!

 

 この記事では僕の経験から書くので、首都圏にある、おおむね偏差値70前後の公立高校、という条件の学校の指定校推薦事情だと思っていただければいいと思います。

 

 ただし、学校によって多少異なりますので、そこはご了承ください。

 

 また、評定平均の参考としては、特別苦手な科目がなく、3年間普通に勉強を頑張っていれば3.5~3.9くらいは取れるという印象です。

 僕は3.8くらいで、周りもだいたい3後半の人が多かったです。

 しかし、進学校では数学がⅡBまで必修の学校が多く、文系で数学が極端に苦手か、または数学や理科を捨てていた人の評定平均は、良くて3前半と少し低めだったと記憶しています。

まとめると、5段階評価の評定平均で、

4.5~………最上位層、地頭の良さ+相当な努力が必要、頑張ってもここまで取れる人は少ない

4.0~4.4………上位層、人以上に勉強(進学校基準)すればここは取れる可能性は十分にある

3.5~3.9………ボリュームゾーン、普通に勉強(進学校基準)していれば取れる

地頭がいい人は勉強をほとんどしなくても取れるらしい

3.0~3.4………中の下、極端に苦手な科目や捨て科目がある人はここ

~2.9………下位層、定期テストの勉強をしていない、出席日数が非常に少ないなどの訳ありの人はここ

という感じになります。(あくまでも僕の経験や周りから聞いた話によるものです。)

 

 

 では、本題に早速行きましょう!

 

目次

 

 

1 早稲田、慶應義塾

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https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3325/index.html

・枠の数………それぞれ5~10人(だいたい学部あたり一人)

・競争率………非常に高い(4倍以上)

・必要な評定平均………4.5あればほぼ確実、ボーダーは4.2~4.3でそれ以下では推薦の条件を満たさないと考えられる

 

 早慶はやはり非常に人気であり、入学時点からすでに狙っている人も少なからずいます。

 学校での評定平均の基準を設けており、それ未満だと文句なしで推薦が受けられる資格を失います。

 そのため、そもそも推薦の基準を満たす人も限られてきます。

 早慶を狙うなら、高1から定期テストで学年トップクラスを取り続ける必要があります。

 

 

2 上智、東京理科、国際基督教

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https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3294/index.html

・枠の数………それぞれ5人前後(だいたい学部あたり一人)

・競争率………そんなに高くない(1倍~1.5倍)

・必要な評定平均………ボーダーは4.0~4.1あたりだと思われる

 

 ここの大学群は早慶に比べたら人気が落ち、また一般受験でも受かる人が大半なため、それほど競争率が高くないです。

 「本当にこの大学に思い入れがあって絶対に受かりたい」というような人しか受けていない印象でした。

 しかし、こちらでも評定のボーダーを設けている可能性が高く、そこそこ高い評定が必要になります。

 

 

 

3 GMARCH(学習院、明治、青山、立教、中央、法政)

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https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3231/index.html

・枠の数………それぞれ10~15枠以上(ほぼ全学部)

・競争率………低い(1倍以下)

・必要な評定平均………3.8~4.0以上だと思われる

 

 意外と思うかもしれないですが、GMARCHの指定校推薦は人気がありません

 なぜかというと、この程度の進学校では、しっかりと勉強していればほとんどの生徒が一般入試で合格してしまうため、わざわざ指定校推薦で行くより、より高いレベルの大学を一般で目指し、併願や滑り止めとして一般入試を受験する人が大多数だからです。

 また、一般入試で受かるかどうか怪しい人は、そもそも基準である3.8~4.0以上の評定平均を取れていないため、推薦の資格が得られないのです。

 同じ高校の同級生でGMARCHに指定校で行った人は、多くても片手に収まるくらいの人数だったと記憶しています。

 ある意味狙い目とは言えますが、個人的には一般受験した方が良いと感じます。

 

 

4 関関同立(関西学院、関西、同志社、立命館)

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https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3602/index.html

・枠の数………なし

・競争率………なし

・必要な評定平均………なし

 

 こちらはやはり関東の高校には指定校推薦を出さない傾向があります。

 受験したい人は、一般入試必須です。

 

 

5 日東駒専(日本、東洋、駒澤、専修)、その他私立

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https://manabi.benesse.ne.jp/daigaku/school/3299/index.html

・枠の数………非常に多い(ほぼ全学部)

・競争率………0倍に近い

・必要な評定平均………まちまちだが、3.0あれば行けるところが多い

 

 このランクやそれ以下の大学に指定校推薦に行く人は皆無でした。

 

 

6 公立大学

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https://www.yokohama-cu.ac.jp/

・枠の数………少ない

・競争率………高め(2~3倍)

・必要な評定平均………大学によるが、だいたい4.0以上

 

  こちらは地元の公立大学で、神奈川にある僕の高校では、横浜市立、神奈川県立保健福祉、東京都立(旧首都大学東京)などの枠がありました。

 おそらく首都圏の他都県の進学校でも同様に、地元の公立大学の枠があると思います。

 しかし、公立大学は学部が少ないことが多く、自分の行きたい学部の枠がない可能性が高いので、そこは注意が必要です。

 

 

7 エピソード

 指定校推薦にまつわる面白いエピソードがあるので紹介します。

 僕の高校時代の友人でとても優秀なやつがいました。

 評定平均が確か4.6くらいで、慶應義塾大学の理工学部の指定校推薦を受けないか、と担任に勧められましたが、東京工業大学に行きたい願望が強く、なんと慶應の指定校推薦を断ります

 僕を含め彼の多くの友人は、彼が何を考えているのか分からず、当初は唖然としていました。

 しかし、結果的に彼は東工大に合格し、慶應の理工も補欠合格(確か)します。

 慶應の指定校を蹴るだけでも十分かっこいいのに、第一志望に合格し、さらに指定校で蹴った慶應を一般で受かるという、本当にすごいことを彼はしたと思います。

 

 別のエピソードとして、指定校推薦の枠が多すぎて、全員をうまく指定校推薦の枠に埋めれば、誰一人として一般受験をせずに学年全員がどこかしらの大学に行ける、という言い伝え(?)もあるらしいです。

 

 

8 アドバイス

 個人的なアドバイスとしては、指定校推薦は本当に行きたい大学、学部学科でない限りは受けない方が良いと思います。

 指定校推薦では一般入試と異なり、一大学の一つの学部学科のみしか受けられないため、選択肢の幅が狭くなります

 また、推薦の場合は合格してしまえばその大学に入学することが約束されるので、途中で辞退したり別の大学を受験することはできません

 さらに、大学入学後も中退や留年などにより、母校(高校)の次年度以降の指定校推薦の枠が減らされる、もしくは無くなる、なんてこともあるらしいです。

 こういったこともあるため、指定校推薦を受けられる条件を満たしていれば一般受験よりも簡単に大学へ行くことが可能ですが、”ラク”だけを求めて指定校推薦の枠を取るのは良い選択ではないと思います。

 本当に行きたい大学、学部学科をしっかり考慮した上で、後悔のない選択をしてほしいです。

 

9 最後に

 上記の理由以外にも、指定校推薦の枠が無い、または少ない国公立を目指す人が多い、優秀な生徒が多いから高い評定を取ることが難しい、学校側が指定校推薦で大学に行くことを勧めない、などの理由から、進学校では指定校推薦の枠が非常に多いにも関わらず、それを利用する生徒は非常に少ないです。

 偏差値がそれほど高くない一般的な高校では、学年のほとんどが指定校推薦などで大学に合格し、一般入試を受ける生徒が少数派である、という学校が多いらしいです。

 そういった学校では一般受験組が肩身の狭い思いをし、受験勉強に集中できなくなる可能性も高いです。

 やはり、国公立志望の人や一般受験で合格したい人は、偏差値が高い進学校に行くべきだと思いました。

 

 この記事が少しでも進路の参考になれば幸いです。

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

【体験記】立命館大学の数学が難しい件 【大学入試】

 どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 

 

 今回は、僕が2019年度に実際に受験した立命館大学の理系数学について書いていこうと思います。

本, 読み取り, 学生, ボード, 黒板, 数学, カウント, タスク, ソリューション, 方程式, 物理学

 

 立命館大学の理系数学の難易度は高く、去年の僕のように数学が得意ではない受験生は解くのに非常に苦労するでしょう。

 しかし、僕は数学が得意でないのにも関わらず、理工学部の2つの日程で合格をつかむことができました

 この記事では、僕が実際にやっていた勉強や、とっていた戦略について書きます。

 

 

目次

 

 

 

1 はじめに ~僕がどういった受験生だったか~

 僕は第一志望は国公立、私立は併願と滑り止めのみを受け、立命館大学は併願に当たりました。

 英語が得意、物理が少し苦手、数学は普通という、理系としてはちょっと不思議な受験生でした。

 センター試験では英語9割超、物理6割少々、数1A5割手前、数2Bは7割という、見るからに理系っぽくない点数をとりました。

 数1Aについては言い分がありますのでw、ぜひこちらの記事もご覧ください↓

nashikura-23.hatenablog.com

 

 とにかく、僕はこのようにゴリゴリの理系ではありませんでしたが、理工学部環境都市工学科(理工学部では合格点は上の下くらい)の全学統一と学部個別理科1科目型の2つで合格することができました

 

 

2 立命館大の対策をはじめた時期

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http://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/

 12月ごろに一度様子見で過去問を解き、本格的に対策を始めたのはセンター試験後です。

 

 

3 問題の難易度について

 数学激難物理は普通より少し上英語は易という印象でした。

 僕は早慶などの最難関私立の勉強をしていなかったので詳しくは書けませんが、周囲の情報によると数学は早慶にも劣らないくらい難しいらしいです。

「あれ?このページ昨日も読んだな」の写真[モデル:大川竜弥]

 しかし、物理はしっかり対策を行っていれば合格点はとれ、英語についてもセンター(共通テスト)レベルの知識があれば問題ないという感じです。

 

 

4 対策

 英語と数学は、過去問以外はほとんどやりませんでした

 英語は過去問でも毎回満点に近い点数がとれていて、数学は難しすぎて対策をしても意味がないと思ったからです。

 英語と数学では周りの受験生とほとんど差が生じないと感じ、物理に徹底的にやり込みました

 具体的には、過去問→復習→問題集で類題、という感じで、とにかく問題を解きまくっていました。(ちなみに物理は「セミナー」と「良問の風」を使っていました)

 

 

5 本番の戦略

「社員一丸になってがんばります!」の写真

数学大門を解き進めて途中でつまずいたら、すかさず次に行く。それを繰り返して一周したら、頑張れば解けそうな問題から潰していく

物理得意な力学は絶対に落とさず、苦手な電磁気は後に回してから可能な限り解き進める

英語ケアレスミスをせず、満点、もしくは満点に限りなく近い点数をとる

ということを徹底しました。

 特に重要だと思うのが、「自分が解けない問題はみんなも解けない」と思うことです。

 難易度が高い数学ではいわゆる捨て問が存在する可能性が高く、それに時間を使って本来解けるはずの問題が解けなくなった、というようなことが一番もったいないと思いますので、受験生は注意してください。

 

 

6 僕の実際の点数

全学統一(理系)………

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英語 84/100 数学 50/100 物理 40/100

合計 174/300(合格最低点+1

 

合格者平均点 英73 数56 物65 計195

 

 

学部個別理科1科目………

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英語 96/100 数学 48/150 物理 87/150 

合計 231/400(合格最低点+24

 

合格者平均点 英69 数70 物96 計234

 

※合格者平均点は僕の受験した学科のものであり、理工学部全体では±5点くらいの幅があります。

 

 上記のように数学は合格者平均点が低く、他の科目で補えば3割台でも合格が狙えます

 

 

7 結局何が重要か

「オンリーワンをする甘いマスクの男性」の写真[モデル:大川竜弥]

 数学が得意でない人は、とにかく他の科目で点数を稼ぐことに集中してください。

 本当に得意な人でない限り立命館の数学では高得点は狙いにくいため、先述したように他の受験生と差が付きにくいです。

 僕はセンター試験までは物理が苦手だったので、数学に比べて点数がとりやすい物理をやり込み、結果的に合格点をとることができました。

 さらに、物理をやり込んだことで国公立の対策にもなり、大変よかったです。

 理科が化学や生物の人も多いと思いますが、話は同じです。 

 

 

8 補足

 僕は神奈川で高校生活を送っており、立命館大学の入試は横浜駅近くの会場で受けました。そのため、一度もキャンパスに行っていません。

 また、なぜ神奈川の僕が立命館を受験したのかについては、また別の記事で書きたいと思うのでお楽しみに。

 

 

9 最後に

 共通テストの後は私立、そのあとは国立前期、中期、後期と、まだまだここからが受験の本番です。

 受験生の皆さんは気を抜かず、体調に気を付けて、最後まで戦い抜いて合格を勝ち取ってほしいです!

 応援しています!

「笑顔で「頑張っていこうね!」と部下を激励する女性上司」の写真[モデル:土本寛子]

 

 

 また、共通テストで思うような結果が残せずになかなか立ち直れていないという人は、ぜひこちらの記事もご覧ください↓

nashikura-23.hatenablog.com

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

【体験談】共通テストで失敗した人へ 【アドバイス】

 どうもnashikuraです。

 

 

 受験生のみなさん、共通テストお疲れ様でした!

 

 コロナ禍、そして物騒な事件や異例の津波が発生していた中、本当に大変だったと思いますが、お疲れ様です。

 

 中には思うようなパフォーマンスを発揮できなかった受験生も多くいると思います。

 

 そこでこの記事では、僕の実体験を基に、共通テスト(僕のときはセンター試験)で失敗してからやるべきことについて書いていこうと思います。

 

目次

 

 

1 目標点と実際の点数との乖離

 2020年1月、僕はセンター2日目で大失敗をし、目標点から約90点以上も低い点数をとってしまいました

 詳しくはこの記事をご覧いただきたいのですが、↓

nashikura-23.hatenablog.com

 自己採点をしているときは本当に絶望的な気持ちでした。

 案の定センターリサーチでの国公立の第一志望の判定はEで、別に考えていた志望校もD判定でした。

 本当に今までの努力がこんな形になって現れるとは、、、という、非常に悔しい、という気持ちでした。

 自己採点をしているときに大泣きし、叫び、その晩は疲れているにも関わらず、ほとんど眠れませんでした。

 「度重なるリスケに怒り狂う男性」の写真[モデル:藤沢篤]

 

2 翌日

 センターの翌日は絶望的な気持ちでしたが、高校には行きました。

 僕の周りでは、成功した人、まあまあの人、失敗した人など、様々な人がいて、みんなそれぞれの気持ちがあったと思います。

 クラスには僕と同じように大失敗した人がいて、僕は彼らと気持ちを分かち合いながら、ただ数時間しゃべっていました。

 他にも、出来不出来に関わらず、友人たちとお互いに励まし合ったりしました

 こういったこともあり、高校に行ったことでなんとか気持ちを持ち直した気がしました。

 塾でも先生に励ましてもらい、切り替える気持ちが芽生えました。

 だから、失敗したからこそ、学校や塾に行き、恥ずかしがらずに多くの人に励ましてもらいましょう。

 「#今日も1日がんばっていきまっしょい」の写真[モデル:大川竜弥]

 

3 合格を1つもらうまでは自信を失っていた

 このような大失敗をしたため、勉強に対する自信をほとんど失っていました。

 日東駒専のセンター利用もギリギリとれているかどうかのレベルであったため、センターリサーチの時点での合格は0という状況でした。

 しかし、(様々な事情があって)浪人はできないため、とにかく一校でも合格しなくてはいけないので、私立だけでもと思い、2月はじめにある試験に向けて気持ちを入れました。

 そしてなんとか私立の試験を受け、2月中旬に合格発表があり、関関同立2つ・日東駒専1つと、受験した私大の一般入試に全て合格できました。

 ここで自信を取り戻し、約2週間後の国立の入試まで踏ん張ることができました

 そして、センター以前の第一志望とは違いますが、センター後に志望していた国公立大学にもなんとか合格することができました

 本当に合格を1つもらえるまでは非常に不安ですが、逆に1つでももらってしまえば自信につながります。

 そのため、共通テストの結果が悪くても、諦めないことが本当に大切です。

 「わたしも頑張らなくちゃ!」の写真[モデル:にゃるる]

 

4 本番で失敗すると、本当に死にたい気持ちになる

 先述したように、センター試験で失敗した直後の僕は、とても病んでいました。

 受験をやめたいと思ったし、ガチで死にたいと思ったし、精神状態は完全にやられていました。

 とにかく合格が欲しいという気持ちで、ただ試験の相性が良いだけで、自分がまったく興味のない学部学科に出願しようと思った時期もあるくらいです。

 大学に何のために行くのかということを、毎日のように考えてもいました。

 しかし、そこで諦めていたらきっと私立にも受からなかっただろうし、国立にも絶対に合格できなかったと思います。

 失敗した直後に立ち直るということは非常に難しいことです。

 僕もとても苦労しました。

 しかし、大学生になって分かったことですが、このような”挫折”の経験は大学受験以降や社会に出てからも必ず役に立ちます。

 特に大学受験は運要素も強いので、共通テストや大学受験がすべてだ、と思わずに、この経験そのものを大切にしてほしいです。 

 「勉学に励む生徒と勉学を諦めた生徒。学校生活における格差社会」の写真[モデル:Max_Ezaki 河村友歌 大川竜弥]

 

5 志望の学部学科だけは変えなくて本当によかった

 絶対に化学科に行きたいのに試験の相性だけで数学科を受ける絶対にA大学に行きたくて、本当は法学部に行きたいのに厳しそうだから同じ大学の別の学部を受けるといったようなことは絶対にやってはいけません

 仮にそれで合格したとしても、大学入学後に学問に対する意欲が湧かず、非常につまらない大学生活になってしまいます。

 自分が本当に学びたい学問がある場合、大学のレベルを落としてでもそこの学部学科を受験するべきです。

 先ほども述べたように、僕は工学系の志望でしたが、一時ただ簡単に合格が欲しいという気持ちだけで、苦手な理科の比重が低い経済系の学部を受けようとしていました。

 そのときは精神的に非常に不安定な状態であり、今思えば何を考えていたのだと。

 小学生の頃からの夢であった、工学系の分野を学んでそれを通じて社会に貢献する、ということを、ただ入試の相性だけで捨てるという非常にもったいないことをする寸前でした。

 現在僕は大学生ですが、去年の出願時にしっかり熟慮した上で志望先を決めたことが大変良かったと思っています。

 「考える骨」の写真

 

6 最後に

 共通テストは終わりましたが、私立入試までは早いところでもあと2週間、国公立前期まではあと1か月以上あります。

 そのため、共通テストで失敗した人も、今後の頑張り次第では志望校に合格できる可能性も十分にあります。

 

 ぜひ、最後まで諦めずに合格を目指し、後悔のないような受験生活にしてほしいです。

 

 応援しています!

 「メガホン片手に応援する女子高生」の写真[モデル:河村友歌]

 

 

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

【悪夢】理系の僕が、センター数学ⅠAで50点を下回った話 【実話】

 どうもnashikuraです。

 

 

 もうすぐ大学入学共通テストの時期ですね。

新型コロナの影響が心配されていますが、受験生が全力を発揮できるよう、無事行われることを願っています。

 

 そこで、今回はタイトルにもある通り、去年のセンター試験(共通テスト前最後のセンター試験)本番で、理系である僕が数学ⅠAで40点台を叩き出した(?)経験と、その防止策について書いていきたいと思います。

 

 

 自分の失敗談が今年度やそれ以降の受験生の参考に少しでもなり、僕のように本番で失敗する受験生がいなくなることを願ってこの記事を書いています。

 

 

 

1 僕がどういったレベルの受験生だったか

 まず前提として、去年僕は公立の進学校(偏差値70くらい)から国公立理系(金岡千広レベル)を第一志望としていた受験生で、数学は理系の中では得意でも苦手でもありませんでした

 センター形式の模試では、数学はだいたいⅠAが70~90、ⅡBが60~80くらいを推移していました。

 そして本番では、ⅠAが85点、ⅡBが75点を目標にしており、数学の合計で8割とることが理想でした。

 

 

2 直前期に対策はしっかりしていたのか

 センター試験の直前期(ちょうど去年の今頃ですね)、僕は毎日のように過去問や複数の予備校のセンターパックをやり込んでおり、数学は特に重点的にやっていました

 どちらかといえばⅡBの方が苦手であり、ⅠAが70点を下回ることは一度もなかったと記憶しています。

 

 

 

3 本番で何があったのか 

 2日目の一科目め、数学ⅠA。

 1日目の文系科目の調子は悪くなく、自己採点はしていませんでしたが、感覚的には目標点には届いていた気がしていました。そのため、数学ではいつも通り解ければ問題ないという気持ちで臨もうと気持ちを入れていました。

 そんな中、数ⅠAの試験が始まりました。

 第一問から解いていると、「あれ、、最後の方、パッと見わからないぞ」となり、飛ばしました。

 まあ、こんなことは今までも何度もありましたし、全然冷静でした。

 しかし、次の大門に行き、これもまた途中までしか解けませんでした。もう少し考えれば最後まで解けた気がしますが、これも飛ばします。

 ここから徐々に調子が悪くなっていきます。

 次の大門も途中までしか分からず、「ヤバい、、まだ0完だぞ、、。センター試験で、、」

 ここで完全にテンパってしまします。

 次の大門に行くも、飛ばした問題のことが心配になって、文章の内容が頭に入って来ず、全く集中できませんでした。

 この時、僕はめっちゃ手汗を書いており、手も震えていました。そして、「これ本番だぞ、、、マジでこのままだったら大学行けないかも、、、ヤバいヤバいヤバい、、、」と、試験内容とは全く関係ないことを考え始め、そしてさらに集中できなくなるという負の連鎖を引き起こしてしまいました。

 最終的に完答した大門はなく、そのため配点が高い問題を悉く落としており、40点台後半を叩き出してしまします。

 数学ⅠAにおける今までの史上最悪のパフォーマンスでした。

「いい加減家に帰りたくて発狂するエンジニア」の写真[モデル:段田隼人]

 

 

 

4 解き終わった直後の感覚

 「終わったな、、、(絶望)」と、思いました。

 しかし、さすがに60点くらいは取れているだろうと勝手に考えており、もしかしたらⅡBと理科で挽回できるかもと、少し希望は抱いていました

 そのおかげか、このⅠAの大打撃は後の科目にはほとんど響きませんでした

 実際、難化したとされる数ⅡBでも70点を取ることができました。

 

 

 

5 自己採点したときの絶望

 家に帰り、ⅠAの自己採点をしていた時には全身が震え、涙が止まりませんでした。(一切誇張はしていません)

 何度か自己採点を繰り返しても点数は変わらず、長い受験期を通じて一番絶望した瞬間でした。

 合計点も目標としていた志望大学のボーダーには届かず、この時は本当にこの数学ⅠAを恨みました。

 

 

 

6 なぜこれほどの点数をとってしまったのか

 この要因として個人的には、➀問題の出題傾向が以前と変わった②すらすら問題を解けると勝手に思っていた③焦り過ぎた、という3つがあると思っています。

それぞれについて見ていきましょう。

 ➀問題の出題傾向が以前と変わった

 どの予備校の講評を見ても、この年の数学ⅠAでは目新しい問題が出題され、全体的に難化したと書いてあります。

 最後のセンター試験であったため、出題傾向が少し変わることはまことしやかに言われていましたが、ここまで難化するとはおそらく誰も思っていなかったでしょう。

 僕はこの変化に柔軟に対応しきれず、見事被害者となってしまいましたw

 ②すらすら問題を解けると勝手に思っていた

 これに関しては、今までの過去問、模試などの経験から、ⅠAは8割くらい、悪くても7割前後はとれると勝手に思い込んでいました。

 こういう自信を持っていたことはとても良かったですが、今回はこれが裏目に出てしまいます。

 第一問からすでにすんなり解けない問題があり、さらにそれが次の大門でも続き、そして自分の計画が崩れてしまったと思いました。そこで臨機応変に対応できなかった点が悪かったです。

③焦り過ぎた

 これは完全に精神的な面ですね。

 すんなり解けない問題が多くあったことで大変焦り、途中で一度頭が完全に真っ白になりました。問題文がまともに読めなくなり簡単な足し算にも1分以上使ってしまいました。

 このせいで、本来であれば少し考えれば解ける問題を多く見落としてしまい、結構な点数を失ってしまいました

 焦り過ぎて落ち着くことができなかったのが悪かった点です。

 

 

 

7 唯一良かったこと

 数学ⅠAの試験後の話になりますが、うまく切り替えられた点が本当に良かったと思っています。

 先述しましたが、このダメージが後の科目の解答に影響しなかったのが幸いでした。

 僕はなぜか、試験が一旦終われば「自分はできた」という根拠のない自信を持つことが常にできたいたため、終わった試験の出来具合を引きずるということはありませんでした。

 

 

8 こういった悪夢を防ぐには

 僕のような状態に陥らないようにするには、①傾向や難易度は変わることを把握し、何があっても焦らない、ということがとても重要です。

 まず、前年度やそれ以前の傾向は必ずしも続かないということを念頭に置いておくべきです。センター試験や共通テストに限らず全ての試験で言えることですが、傾向が変わっても臨機応変に対応できるように多くの対策や事前準備をとることが重要であり、本番でも焦らないことが大事です。

 次に、「自分が解けなければみんなも解けない」という考え方を忘れないことです。これはもう受験生の心構えとして基本中の基本ですが、僕のように本番で焦ってしまうとこれは忘れがちです。センター試験でも過去に平均点がえげつないくらい低い年があるように、自分が解けない問題はみんなも解けないから大丈夫だ、ということを忘れず、焦らないで問題を解くことが大変重要です。

 

 

9 最後に 

 共通テスト(センター試験)などの大学入試本番では、非常にプレッシャーを感じます。親や先生がどれだけ自分をサポートしてくれたか、どれだけ多くの時間やお金をこの時のために犠牲にしてきたかなど、受験生には精神的な負担がとてもかかります

 こういったことから適度な緊張感を持つことは重要ですが、必要以上に緊張をしてしまったりプレッシャーを感じてしまったりすると、本来自分が持っている実力すら発揮できない場合があります

 入試本番はあくまでも自分の実力を最大限に発揮するためのものです。解けない問題を無理に考えるのではなく、自分の解ける問題をいかに落とさないかがポイントになります。(僕が受験生の時に誰かが言ってたことですw)

 僕はこれを数学ⅠAでは実行できませんでしたので、この記事を読んでいる人で僕のような絶望を味わいたくない人は、こうしたことを頭の片隅に入れながら、試験に挑んでください!

 応援しています!

 「必勝ハチマキで気合を入れるスーツ姿の就活美女」の写真[モデル:河村友歌]

 

 

 

 長い記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。